表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

848/929

文化祭にて 86

「それぐらい別にいいけど」

「え⁉ いいの?」

「いやっ、紗里(さり)ちゃんが言ったんじゃ……?」

「そっ……えっ……、本当にいいの……? えと、写真よ?」


 いきなり写真を撮ってくれないかと、そう言われたが拒む理由は無い。というか、なぜお願いした側の紗里が驚いているのだろうか。


(紗里ちゃんってなんか急によく分からないことするよね……? 涼香(りょうか)もそうだけど、美人ってそういうもん? …………、そういうもんだ。菜々美(ななみ)もそうだし、神鳴(かんな)もそうだもん)


 身の回りの美人のせいで、美人への認識が変わっている若菜(わかな)である。


 でもとりあえず、写真なんていくらでもどうぞだ。


(え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、え、え――えっ‼ いいの? 写真撮ってくれるの? いきなりなに言ってるんだと思われている思ったわ! 本当に……撮れるのね……! 若菜とのツーショットを、バックアップはいくつ用意しようかしら、複製と厳重なメモリを――あああああああああああ! まっ、まままままままっ、待ち受けにっ……‼ ああ駄目よ! それは流石に駄目よ!)

「紗里ちゃん……? 本当に大丈夫?」

「大丈夫よ! 撮りましょう!」


 とてつもなく震える手で、スマホを持ち上げる紗里であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ