表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

830/930

文化祭にて 68

「それで他は?」

「文化祭楽しんでるよ」


 それで一人だしダラダラしてた――と、絵画部の柴田善実(しばたよしみ)が説明する。


 その説明に納得したように頷いた涼香(りょうか)は、一度部屋の中を見回して考えている様子だった。


「どうしたんですか?」


 涼音(すずね)がそんな涼香に聞くと、涼香は慎重に口を開いた。


「なんとなく……よ」

「「えぇ……」」

「とりあえず、涼音の似顔絵を描いてもらおうではないの」

「だから嫌ですって」

「二人は? 二人の方が良さが出るだろうし」


 善実の提案に、涼香と涼音は互いに目を合わせて考える。


「照れるわね」

「なんなんですか」


 涼音だけが考えていた。


 一応、壁には絵画部の描いた絵が飾られている。どれもやはり上手くて見るだけでも楽しめるが、せっかくの文化祭なのだし、こうして絵を見る以外にも色々としたいのだ。


「……………………そこまでデカくなくて、貰えるのなら、飾られるのは、恥ずかしいんで」

「見なさい! 可愛いでしょ!」

「めっっっっっっちゃ、可愛い……!」

「なんなんですか」

「大丈夫、似顔絵はそんなにデカい紙に描かないし、プレゼントするから。あくまで思い出作りのために描いてるから!」


 善実の言葉に安心した涼音に、そんな涼音を抱きしめる涼香である。


「それなら……先輩と一緒で、お願い……します」

「「可愛い‼」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ