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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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809/929

文化祭にて 47

 涼香(りょうか)涼音(すずね)が青汁を飲み干した後、教室にここねがやってきた。


「わっ、涼香ちゃんと涼音ちゃん」

「ここねではないの」

「どうも」


 もうクッキーを売り終えたのだろう、身軽になったここねが自動販売機の前に立つ。そして紙を一枚、金券投入口に入れる。


「ここね!」


 すると自動販売機の裏から菜々美(ななみ)が飛び出してきた。


「菜々美ちゃん!」


 涼香と涼音は、熱い抱擁を交わす二人を見て、互いの顔を見合わせる。


「涼音!」

「やると思いましたよぉ!」

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