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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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文化祭にて 37

 ぷんすか怒った涼音(すずね)が教室から出ていくと、涼香(りょうか)もそれを追って出ていく。そんな感じで再び衆目の前に現れた涼香の周りに人が集まる。


 そして機嫌が悪い涼音は、強引に涼香を引っ張り歩く。なにを言われようがもういいし、涼香を渡すつもりなど無い。


「涼音、強引ではないの」

「うるさいですね」


 ぴしゃりと言われた涼香は口を噤む。


 一体どこへ行くのだろうかと、疑問に思いながらも黙って歩く涼香。


 やがて涼音は立ち止まり、きょろきょろと辺りを見渡し始める。


 うるさいと言われた手前、涼香はなにか言うことを憚られた。すると若干涙目になった涼音が振り返り言う。


「どこにあるか分かりません……」


 そもそもどこへ行くのか聞いていない涼香にはどうすることもできない。でもとりあえず、今できること――。


「可愛いわ‼」


 可愛い涼音を抱きしめることしかできなかった。

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