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文化祭にて 9
「凛空、人混みは避けた方がいい」
「大丈夫だって、あたし今日調子がいいし。それに呼び込みは人がいないと意味無いじゃん」
接客すれば真奈が客の喉を潰しかねない、裏方は力仕事が入ればなにもできない。ということで、凛空の仕事は宣伝だ。
看板をゼッケンのように着て校内を練り歩く。
それに当然のようにいる真奈も看板を着ている。
「凛空に不躾な視線が向けられるのすらワタシには苦痛」
「いえーい、みんな来てねー!」
「凛空⁉」
そんな真奈の言葉を無視して、凛空は仕事をするのだった。




