表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/928

ファミレスにて

 ある日の放課後。涼香(りょうか)涼音(すずね)はファミレスに来ていた。


「見なさい涼音! ロボットが料理を運んできたわ!」


 料理を置く段が四つある、円柱型の配膳ロボットが二人の座るテーブル席へとやって来る。


「そーですね」


 嬉しそうな涼香に対して涼音は、それがどうした、とでも言いたげな様子だった。


「素っ気ないわね」


 肩をすくめる涼香を放って、涼音は届いた料理をロボットから取り出している。


 ほうれん草のソテーやフライドポテト、サラダなどをテーブルに並べる。


「ねえ、取ったらどうすればいいの」


「こうします」


 涼音が配膳ロボットの上部にあるタッチパネルの『受け取り完了』の文字をタップする。するとロボットは離れていく。


「慣れているわね」


 涼香が感心した風に言う。


「慣れてますから」


 それに誇らしげに返すと、頬が緩めた涼香と目が合った。


「……なんですか」


 その表情を向けられるいわれのない涼音が眉を顰める。


「なにもないわよ。冷めないうちに食べましょう」


 こうしていつも通りの緩慢な放課後が過ぎていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ