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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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お菓子パーティーにて 14

 しばらくチャーシュー部で時間を潰し、外にいる生徒がいなくなったところで四人は教室に帰ってきていた。


「結局なんだったんですかねー」

「なんかあれば、明日には噂になってると思うぜ☆」


 涼音(すずね)の疑問にサムズアップするのは千春(ちはる)


「それにしても、美味しかったね」

「そうね、また食べたいわ」


 リュックを背負いながら涼香(りょうか)若菜(わかな)が会話する。


 四人の下校の準備が完了すると、全員で戸締りを確認して教室を出る。


 鍵を閉めた若菜が振り返り笑う。


「じゃあ帰ろっか」


 時刻は最終下校時刻直前。もう少しすると各部活の下校と被り、要らぬ騒ぎを起こしてしまう。


 寄り道せず、その間も他愛もない話をしながら昇降口まで向かう。


「じゃあ私鍵返してくるから、また明日」

「ええ、また明日」

「さようなら」

「じゃっ」


 自転車通学ということもあり若菜とはここで別れる。


 ちなみに千春は電車通学だ。降りる駅は違うが、途中までは一緒に帰ることになる。


「今日も楽しかったわね」

「途中めっちゃ怖かったですからね」

「私は疲れた」

「お疲れ様、褒めてあげるわ」

「やったぜ」


 そうやって、今日を振り返るような会話をしながら、ゆっくりと、ほんの少しだけ涼しく感じる夕暮れの中歩く。


「おおおおおおおおおおい!」


 そうやって歩く三人の後ろから、大きな呼ぶ声が聞こえたかと思えばキキっとブレーキ音が響いた。


「あら、こっちでいいの?」

「家近いし、駅まで行っても変わんないよ」


 そして合流した若菜を含め、再び四人になって駅までの道を歩く。


 こうして、いつもよりも少し慌ただしい放課後は日が沈むようにゆっくりと終わっていく。

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