表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

720/930

お出かけにて 13

「「ただいまー」」

「お帰りなさい。待っていたわよ」


 涼香(りょうか)涼音(すずね)を迎えたのは涼香の母である。


 まるでこの時間に帰ってくるのを知っていたみたいに待ち構える姿に、涼音は思いっきり嫌な顔をする。


「予想通り?」

「予想通りよ」

「嫌だなあ……」


 涼香こ母にかかれば、涼香と涼音が何時にどこへ行ってなにをして、何時に帰ってくるかなんて簡単に分かる。この未来予知に近いなにかは、他人にも通用するのだろうかとふと疑問に思いすぐに頭から消す。


「涼香だけなら読みにくいけど、涼音ちゃんがいるなら簡単よ」

「嫌だなあ!」

「なら私達がなにを食べたいのかわかっているのよね?」

「もちろんよ。涼音ちゃんにはどら焼きを用意しているわ」

「わーい」


 途端に期限を治した涼音である。


「涼香にはお造りよ」

「常々食べたいとは思っているけど、おやつを食べたいのよ?」

「安心しなさい。知育菓子のお造りよ」

「それなら本物が良かったわ……」

「あなたは私の予想を超えてくから難しいのよ」


 まるで涼香のように、髪を払う涼香の母であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ