家庭科室にて 12
「私の爆発体質が七不思議って……」
「わたしの頭も……?」
続いて千春と美沙、そして面白そうだからと涼香と涼音は家庭科室へとやってきた。
七不思議解明のため事情を説明してみたけど、どうも反応は芳しくない。
「そういう体質だから仕方ないと思うんだけど……遺伝だし」
「わたしは特に覚えが無いかなあ……」
そう返す二人。菜々美の爆発体質は遺伝であり、ここねの撫で回したくなる頭は本人のキャラ的なもの故だ。不思議でもなんでもない。
「七不思議っていう程のものじゃないよねー」
「こういうものだろうと思ってたー」
「ほら涼音、このカヌレ美味しいわよ」
「あ、ほんとですね」
「えへへ、ありがと」
「ここねの作るお菓子は万病に効くわ!」
真剣に悩む千春と美沙をよそに、四人はいつも通りわちゃわちゃしている。
残る七不思議は、『津村真奈の存在』と『各学年に一人いる超絶美人』の二つだ。大本命は最後に取っておくとして、この流れだとすぐに終わるであろう真奈の不思議から解決していくべきだろう。
「次は真奈の場所……」
「真奈なら保健室だろうぜ」
「ですよね〜」
そうして、二人は保健室へと向かうのであった。




