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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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放課後にて 19

「暇ねえ……」

「ですねえ……」


 ある日のこと。涼香(りょうか)涼音(すずね)はなにをするでもなくだらけていた。


 放課後の教室で、他にも生徒がいるのに、二人だけはただ静かにだらだらしていた。


 今日も今日とて暇だ。やることが無いのかと聞かれるとあると答えるのだが、それでも暇だ。


「帰りましょうか」

「まだ人多いです」

「じゃあ涼音の可愛い顔を見るわ」

「勝手にしてください……」

「写真も撮るわね」

「……はぁ」


 そう言って、パシャパシャと涼音の写真を撮りまくる涼香であった。

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