表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

675/929

放課後にて 17

「おいおいおい、涼音(すずね)ちゃん。そんな目で見なくてもいいんじゃあないか?」


 スっと目を窓の外に逸らした千春(ちはる)が言う。


「涼音は可愛いのよ」


 なにも喋らないと決めていた涼音も窓の外に視線を戻している。


 しばしの沈黙、涼香(りょうか)がちょっかいをかけてくるが気にしない。


「「あれれ、おっかしいな」」


 それからも待つが、一向に春と秋の言う人物が現れる気配は無い。


「てか誰探してるの?」


 今更ながら、千春が(はる)(あき)に聞く。


 そしていつも通り、二人が同時に返してくれる。


「「誰を探しているんですかね〜」」


 しかし――声が違った。


「「「「――っ⁉」」」」「気配を感じなかったわ。やるわね、あなた達」


 驚いて振り向く涼音と千春と春と秋。涼香は澄ました顔で振り向く。


 そこにいたのは春と秋のような、全く同じ顔をした生徒が二人いた。


「「さっすが水原(みずはら)先輩! あっ、檜山先輩もいる⁉ 二人とも近くで見ると自信が無くなるぐらい綺麗でかっわいい〜」」


 そう捲したてる二人組をやんわりと年上の余裕で宥める双子がいた。


「「分かったから、ちょっと落ち着いてね」」

「「は〜い」」


 立体音響対立体音響、少し頭がクラクラしてくる涼音と千春である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ