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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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655/930

休み時間にて 7

「あら、菜々美(ななみ)あなた、ここねと同じ匂いがするわね」

「ちょっ――」


 指摘された菜々美が慌てて涼香(りょうか)の口を塞ぐが、もう涼香は言い終えている。塞いだところで意味は無い。


「やっぱりそうだよね」「予想通り」「もしかしてって思ってた」「それな」「アタシも同じ匂いする思ってた」


 周りの反応は概ねこの通り。みんな同じ匂いがすると思っていたらしい。


「あっ……あああ……ああっ……‼」


 その指摘で真っ赤になった菜々美は爆発しそうになる。しかし、ここねの家へお泊まりという一大イベントを経験した菜々美は、昨日までの菜々美とは違う。必死に爆発しないように耐えている。


 オーバーヒートによる機能停止もしないし、爆発もしない。一同は成長した菜々美を見て熱い気持ちになっていた。


 頑張れ菜々美、成長した姿見せてくれ――と。


「ああああああああ……っ」

「あら、涼音(すずね)ではないの」


 その最中、涼音を見つけた涼香が離脱する。それと入れ替わるようにやって来たのはここねだった。


「菜々美ちゃん」


 と、サイドテールをぴょこぴょこしながら菜々美の下へ駆け寄る。そして、菜々美の左の胸元へ、抱きつくと同時にさりげなく口付けをする。


「ああああああああああああああああああ‼」

「きゃー」


 爆発した菜々美、その周辺全てを吹き飛ばすのであった。

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