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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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放課後にて 3

「グリコをやろうではないの!」


 放課後、その一言で階段に集まったのは四人の生徒だった。


 エントリーナンバー1――諸悪の根源、水原涼香(みずはらりょうか)


 エントリーナンバー2――なんやかんやで参加、檜山涼音(ひやますずね)


 エントリーナンバー3――暇人元生徒会長、東崎千春(とうざきちはる)


 エントリーナンバー4――帰る時に捕まった、南崎千冬(みなみざきちふゆ)


 四人は三階から屋上へと続く階段前にいた。


 そこが今回の会場なのだ。ちなみに暑い、こんなバカなことをせずに教室へ避難したい。


「暑いんですけど」

「そこは我慢よ」


 思いっきり顔を顰めた涼音である。


 そんな中、おずおずと手を挙げる生徒が一人。


「ボク、これから帰るところだったんだけど……」

「おいおいおい、どうせ家に帰っても暇してるんじゃあないか?」

「千春と一緒にしないでよ……」


 千冬は前髪が長めのショートヘア―の生徒だ。雰囲気は自信が無さげな、ここねとはまた違った小動物的な雰囲気を持つ。


「早やれば早く帰ることができるわよ」

「うっ……、分かったけど」


 滅茶苦茶文句を言いたい千冬だが、文句を言ったところで事態が好転することは無いということを学んでいる。


 だから早く終わらせて早く帰りたいために頷く。


「ということで始めるわ!」


 文句を言いながらもいつも参加してくれる涼音、ノリノリの暇人、早く帰るために参加する千冬、そして諸悪の根源。


 四人による熱き戦いの火ぶたが切られる。

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