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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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涼香の誕生日会にて 6

「このモンブラン――いえ、そうめんに見えるホワイトチョコケーキかしら。涼音(すずね)が作った物ね」

「なんですかその言い換え」

「でもね……たまには涼音以外のケーキも食べてみたいのよ‼」


 そう言った涼香(りょうか)が勢い良く立ち上がる。


「どうぞ」

「決まりね。さあ私にケーキを食べさせなさい‼」


 涼香がクラスメイト達の中に入って行く。自分は貰うが自分の分はあげないという感じで、本日の主役特権のゴリ押しだった。


 涼音は大人しくケーキを食べている。このシンプルなショートケーキは誰が作った物なのだろうか。


「なるほど……」


 次のケーキ作りの参考に作った人に話を聞きたかったが、誰が作ったか分からない。同じ家庭科室内でも、周りの状況を見られるほどの余裕は無かったのだ。


 それならばせめてどういった材料、作り方をしているのか、舌で確認してみようと思ったがそこまで出来の良い舌は持っていないため諦める。


「どうしたの? 涼音ちゃん」


 ため息をついたところ、教室に帰って来たここねが声を掛ける。ここねの後ろでは、菜々美(ななみ)がタンカーで運ばれていったのが見えた。


「このケーキの材料とか、作り方とか、なんなんだろうなって。誰が作ったのか分からないですし」

「わたしも分からないけど……探してみる?」


 作った本人なら分かるだろうということだ。


 涼香はなんか楽しそうだし、それもいいかもしれない。


「そうですね。せっかくですしお願いします」

「はーい」

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