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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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532/931

涼香の誕生日会にて 5

『予定では、ここで菜々美(ななみ)ちゃんに歌ってもらおうと思ったんだけど、パスでお願いしまーす』


 笑顔のここねがそう言って映像が途切れる。


 モニターは再び各教室を映し出す。


「普通にケーキ渡しましょっか」


 薄々こうなることが分かっていた一同。涼音(すずね)の言葉に反応して、ケーキを持って来る。


 ロウソクが十八本立てられたケーキだ。


 涼香(りょうか)の前にケーキが置いてロウソクに火を灯す。


 暗い教室内を、暖かなロウソクの火が照らし、ケーキの姿が照らされる。


「これは……モンブランかしら?」


 全員でハッピーバースデートゥーユーと歌い、涼香が火を吹き消す。


 教室の明かりをつけると、白い光が全てを照らし、ケーキの全容を明かす。


「そうめんです」

「聞き間違いかしら?」


 ケーキの見た目はモンブランだ。ただ、モンブランは茶色だが、目の前にあるケーキは白色だ。そうめんに見えないこともない。


「そうめんです」

「冗談でしょ?」


 涼音がケーキを切り、涼香の口へ突っ込む。


「嘘です」

「――ホワイトチョコね。美味しいわ」


 その様子を見て、誰かがケーキを切り、誰かがジュースを入れる。全員で協力し合いながらの作業だ。


 賑やかになった教室を見ながら涼香は微笑む。


「なに笑ってるんですか?」

「秘密よ」

「そですか」


 二人だけの会話をしていると、若菜が言う。


「ケーキ食べた後も色々あるからー! その時は自由ね!」

「「「「「はーい」」」」」『『『『『はーい』』』』』


 まずは二班が作ったケーキを食べることとしよう。


 いただきます――そう言ってケーキを食べ始める。

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