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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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夏休みにて 38

 十年以上前なら、夏休みは八月三十日まであると言えたのだが。今は、夏休みは八月三十日まで無いことが多い。


「夏休みの終わりが見えているわ」


 涼香(りょうか)の誕生日である八月二十日はギリギリ夏休みだが、誕生日という一大イベントを終えた瞬間、新学期という現実が牙を剥く。


「まだ盆前ですよ。ただでさえテンション下がってるのに、さらにテンション下がること言わないでください」


 余計なことを言うなと、涼音(すずね)の冷たい目がラジオ体操で火照った身体を冷やしてくれる。


「涼音も寂しのね、四六時中私といられなくなるのが。私も同じ気持ちよ」


 そう言われてそっぽを向いた涼音に涼香は抱きつく。


「なんでラジオ体操しただけでこんなに熱いんですか。部屋、エアコン効いてますよね?」

「ラジオ体操は、真面目にするとかなりの運動になるのよ」


 そのまま涼香は、椅子に座る涼音を立ち上がらせ、再びラジオ体操を始めるのだった。

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