表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

423/929

屋内型複合レジャー施設にて 27

 とりあえず休憩スペースへやって来た一行、各々成績を回し読みしているうちに、涼香(りょうか)は優勝者の紗里(さり)に賞品を渡そうとする。


「持っていきなさい!」

「ありがとう、みんなで分けてもいいかしら?」

「委員長が決めるといいわ」


 このお菓子はもう紗里の物だ、どうするかは紗里が決めればいい。


「それなら分けさせて貰うわね」


 涼香が乱獲したおかげで、一人一景品渡しても余裕がある。


若菜(わかな)はチョコでいい?」

「うん!」


 紗里と共に車で来ている若菜はチョコだ。


「はい、涼香ちゃんはスルメイカね」

「分かっているではないの」

涼音(すずね)ちゃんは――」

「あたし余り物でいいですよ」

「そう、それじゃあ……」

「あたしポテチ欲しいでーす」

「はい」


 と、それぞれ希望の物を渡す。


「私も貰ってよかったんですか……?」

「いいだろ、夏美(なつみ)も参加したんだし」

「遠慮せずに持って帰ってね」

「あ、はい」


 そうして全員に配り終えたところで凜空(りく)が言う。


「これからどーすんの? あたしはせっかくだし、まだ遊んで帰るけど」


 時刻はそろそろ夕方に入る、まだまだ遊べる時間帯だ。


「私と涼音は帰るわ」

「私と紗里ちゃんも帰るよ。(ゆず)は?」

「ウチはまだいようかな、日が沈んで涼しくなるまで」

「夏美はどうしたい? あたしは帰りたいけど」

「あっ、じゃあ帰ります」

「それならわたしも帰るー」


 残るのは凜空と真奈(まな)と柚の三人ということだ。


「おっけい、解散ね! じゃあ三人でカラオケ行こうぜい!」


 その一言で解散の運びになる。


「涼音、帰りましょうか」


 右腕を抑えた涼香が涼音を促す。


 暑い中帰るの嫌だなあ、と思いながら仕方なく涼音は頷くのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ