表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

401/929

屋内型複合レジャー施設にて 7

 一通りメダルゲームを楽しんだ一行は、クレーンゲームで遊ぼうとやって来た。


「使えるお金は少なめ、なにを取るのかが大切よ」


 メダルゲームでは散々だった涼香(りょうか)、なぜかクレーンゲームの前では得意げだった。


 涼香のこの様子はいつも通りだが、(あや)は一応ツッコもうと――。


「私はクレーンゲームが得意なのよ!」

「……あっそ」


 ツッコミをいれる前に言われてしまった。


「さっきまで私達、クレーンゲームやってたんだよ」

「あっそ」


 夏美(なつみ)涼音(すずね)にそう言うが、涼音の反応は素っ気無い。


 和気あいあいとは程遠いが、四人は揃ってなにを狙おうかとクレーンゲームを選んでいる。


「とりあえずカワウソのぬいぐるみでと取ろうかしら」

「いやお菓子の方がいいんじゃない?」

「即答ね。お腹でも空いているの?」

「はあ? ぬいぐるみとか持って帰るの大変だろうが」


 早速カワウソのぬいぐるみを取ろうとする涼香を止める彩。


「なんであんな必死なの?」

「なんでだろ? さっきから先輩、ここら辺には近づかなかったんだよ」


 いったいなぜ、彩はぬいぐるみの場所から必死に離れようとするのか、その理由は涼音と夏美には分からない。


「あっ、そういえば……」


 そこでふと、涼音はその理由を知っている気がした。


 涼音はなんとなく、夏美を引っ張ってその場から離れる。


「えっ、どうしたの檜山(ひやま)さん?」


 不思議に思うが抵抗はしない。涼音と夏美はその場から離れるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ