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屋内型複合レジャー施設にて 2
「さあ増やしなさい!」
「うわ、なんですかそれ」
早速メダルゲームのある場所へやってきた涼香と涼音。
メダルを買うや否や、その全てを涼音に渡す。
ちなみにここのメダルは、千円からでないと買えない。当然割り勘で買った。
そして今回は半分にせず、全てを涼音に渡す。
ここ最近の勉強によって、インテリジェンスでジーニアスな気分の涼香は気づいたのだ。
涼音に増やしてもらえばそれは永久機関になるのではないかと!
「将来もそうやってあたしが養わないといけないんですね……」
「安心しなさい。働くわよ」
「それはそれで怖いですね」
なんて会話をしながら、二人はなにをしようかと彷徨い始める。
二人だし、涼音が得意なものにしようと、結局やるのはプッシャーゲームだ。
「まあサクッと稼ぎますよ!」
早速メダルを増やし始める涼音の隣で、涼香はそれっぽく微笑んでいた。




