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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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394/929

屋内型複合レジャー施設にて

菜々美(ななみ)、ありがとう」

「帰りはどうするの?」

「電車で帰るわ」

「そう。それじゃあ、涼音(すずね)ちゃんも」

「はい、ありがとうございました」


 菜々美の車が走り去り、この場には涼香(りょうか)と涼音の二人だけ。


「来たわね」

「そですね」


 二人が送ってもらったのはここ、屋内型複合レジャー施設。


「先輩」

「どうしたの?」

「人多くないですか?」

「夏休みは仕方ないわよ」


 平日なのだが、やはり夏休み。学生が多く見受けられる。


 若干後悔したが、せっかく送ってもらったのだ。遊ばねば勿体無い。


 屋内のため、少し運動をしたぐらいでは汗はかかない。夏に運動するにはピッタリだ。


「さあ行くわよ‼」

「どこに?」


 この施設には、ボウリングをはじめ、アミューズメントやカラオケ、その他スポーツなどができる。


 なにができるかは店舗にもよるのだが、概ねそのような場所だ。


「メダルゲームよ」

「了解です」


 そうして二人は、メダルゲームを目指すのだった。

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