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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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檜山家にて 7

「今日のお昼ご飯はなにかしら?」

「昨日の残りですね」


 そう言って涼音(すずね)は、昨日の夕食の残りである肉じゃがを冷蔵庫から取り出した。


「そうめんではないのね!」


 ついに解放されたわ、と喜ぶ涼香(りょうか)


 糸こんにゃくがそうめんに変わっている可能性もあるが、涼音もとりあえず喜ぶ。


 肉じゃがの入った大きな器を電子レンジに入れて温める。


「でも……昨日と同じなのね……。そうめん感は消えないわ」

「文句言うんだったら食べなくていいですよ」


 涼香に文句を言いつつも、昼食の準備をする涼香から食器類を取り上げた涼音が言う。


「文句ではないわよ。だから食べるわ!」


 涼音が昼食の準備をする間、大人しく席へ着かされた涼香であった。

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