表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

376/930

家電量販店にて 6

「うん、満足!」


 一通り電子ピアノの見終えた夏美(なつみ)が言う。


「もういいんだ」

「買う訳じゃないから。それで次、どこに行く?」


 涼音は飽きたと言っていたし、夏美も満足した。もう家電量販店にいる理由は無い。


 どこに行くと聞かれても、涼音にはいきたい場所は特に無い。ただ、汗をかかない場所ならいいというだけだ。


「別にない」

「だよねえ……どうしよう?」


 ここで帰るという選択肢は無い。今日は日が暮れるまで、涼音と遊びたい夏美である。


「服は……興味無いんだよね?」

「うん」

「雑貨は?」

「いいんじゃない?」

「なんで疑問形?」

「だって行ってないから分からないし」

「なるほど」


 ということは、涼音は賛成してくれたとということだろう。


 どこにあるかいまいち分からないが、店は溢れる程ある。適当に散策していたら見つかるだろう。


「じゃあ、涼しい場所適当に歩いて、見つけたら入ってみよっか」

「それでいいよ」


 今日はまだ終わりそうにない。もう別に帰りたいと思わない。夏美の気が済むまで付き合おうと、もう一度覚悟を決める涼音であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ