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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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301/932

水族館にて 9

「これは⁉」


 次の展示『チリの岩礁地帯』の前を通ろうとしたところ、涼香(りょうか)は今日一番の驚きといった表情で立ち止まる。


「鰯よ!」


 カタクチイワシとマイワシが群れを成してぐるぐるしている水槽だ。


「新鮮ね」

「そりゃ生きてますからね」


 イワシの大渦を見上げた涼香が目を輝かせる。


「綺麗ですね」


 同じく見上げた涼音(すずね)が、イワシが泳いでいる様子の写真を撮る。


 イワシの群れの大渦が光を反射して輝く。


 その壮大な光景に、涼音は感嘆の息を漏らす。


 その様子を見た涼香は、一歩下がって水槽を見上げる涼音の写真を撮る。


「……綺麗ね」


 切り取った世界を大切にしまった涼香。


 再び涼音の隣に並ぶと遠慮なく涼音の邪魔を始める。まず手始めに涼音の目を塞ごうとする。


「マジでなんなんですか? え、邪魔」


 いきなりのことで訳の分からない涼音、しかし慣れた様子で涼香の手を押さえ込む。


「なにをするの」

「それはこっちのセリフなんですけど」


 涼音の正論を受け、髪の毛を払う涼香であった。

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