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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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297/929

水族館にて 5

 次の展示にやってくると、少し人が増えたような気がした。


 多くの来館者が虜になっている動物――。


「ペンギンね」

「ペンギンですね」


 オウサマペンギン、ジェンツーペンギン、アデリーペンギンがいる、『南極大陸』の展示だ。


「次ね」

「だと思いました」


 特にペンギンに興味の無い涼香(りょうか)はペンギンの前を素通りする。


 涼音(すずね)も、人が多いし別にいいかと、素直に涼香についていく。


 早く魚が大量の水槽に行きたいと速度を上げる涼香の手網をとる涼音。


 次の展示である『タスマン海』にやってきた涼香は、そこにいるカマイルカを一瞥、立ち止まることなく通り過ぎる。


「圧倒的興味の無さ……」


 涼音も立ち止まらないが、この場所もさっきの『南極大陸』と同じで人が多い。やはりそれだけ人気なのだろう。


 次の展示の『グレート・バリア・リーフ』は改装工事のため展示は無かった。


 ここを過ぎると、海の中に潜ってしまったようで、一気に辺りが暗くなる。


「涼音、くるわよ……‼」

「遂にですか」


 一層暗くなった館内、涼香はそろそろだろうと察したらしく、今にも駆け出しそうになっていた。


 この暗さなら心配無いかと、涼音は涼香が勝手に行ってしまわないように手を繋ぐ。


 次の展示は『太平洋』だ。巨大水槽でジンベエザメが泳いでるはず。


 引っ張る涼香に若干引きずられる涼音。


 二人が同時に足を踏み入れると、今まで通路だけであったが少し広い空間になり、巨大水槽が二人を出迎えた。

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