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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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水族館にて 3

『日本の森』を抜けた後、ここからは館内も薄暗くなってくる。


 魚の他にエトピリカがいる、『アリューシャン列島』の展示だ。


 この水族館は下に降りていく程水中を潜っていくみたいに暗くなり、展示している魚の種類も変わってくる。そのため、薄暗くはなったが今はまだ少し明るい。


「魚はあまりいないわね」

「飛ばしますか?」


 水槽を覗き込んでいる涼香(りょうか)涼音(すずね)が言う。


「そうねえ、軽く見るだけにしましょうか」


 涼香は魚を見るのが目的だ、ここら辺でもちらほら魚はいるが、これぞ水族館、という程では無い。


 次は『モンタレー湾』で、そこではカリフォルニアアシカとゴマフアザラシがいる。


 序盤は地上の生物が多いらしい。


「可愛いですね」


 水中を滑らかに泳ぐアシカを見て涼音が言う。


「あら、気にいったの? それならもっと見ていきましょうか」

「いえ、人も多いんで大丈夫ですよ」


 ガラスの前には、ほかの入館者が並んで見ている。


 その前をアシカが横切り、シャッターを切る音が聞こえたりする。


 確かに目を奪われる光景なのだが、どうしても観たい、というものでは無い。


「そう? それでは行きましょうか」


 そう言うのならと、涼香は言葉に甘え、涼音の手を引いて先へと急ぐのだった。

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