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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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288/928

駐車場にて

 夏の暑さなど気にする必要の無い車で水族館までやって来た涼香(りょうか)涼音(すずね)菜々美(ななみ)、ここねの四人。


 車を地下駐車場に停め、四人は外へ出て身体を伸ばす。


「車って素晴らしいわね。菜々美、ありがとう」

「あー疲れたわ……」

「お疲れ様、菜々美ちゃん」

「ありがとうございます」


 この地下駐車場は水族館とその周辺施設に直結している。


 地下のため暑さはマシだが、早く涼しい場所へ移動したい。


「早くチケットを買いに行きましょう。さあ早く!」


 そのため、速足でチケット売り場へ向かう涼香の後を、三人は素直についていくのだった。

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