表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

282/928

夏休みにて 18

 涼香不在の涼香(りょうか)の部屋で涼音(すずね)が寛いでいると、いきなりドアが開いた。


「涼音、お風呂に来なさい!」

「えー、まだ昼ですよ?」


 こんな時間から風呂に入れと言うのか、涼音は怪訝な顔で返す。


「違うのよ、とにかく来なさい」


 なにが違うのか分からないが、涼音は言われ通りに浴室へ向かおうと身体を起こす。


 部屋から出ると、真夏のムワッとした暑さが襲いかかる。


「暑っつ……」


 ボヤきながら浴室へ向かうと、浴槽の縁に腰を下ろしていた涼香が振り向く。


「足湯ならぬ、足水よ!」


 中学時代の体操服を上下とも着用している涼香の、細くて白い脚が浴槽内に溜まっている水の中へ入っている。


「それ涼しいんですか?」


 冷房の効いている部屋でいた方が涼しいと思う涼音。


「真夏を感じられるわ」

「どういう意味ですか……」


 浴室に足を踏み入れるた涼音は、涼香が落ちないようにさりげなく支えながら隣に腰を下ろす。


「簡易的なプールよ」

「後片付け楽ですね」


 冷たい水が脚を冷やすが、身体全体が冷える訳では無い。


「やっぱエアコン効いてる部屋の方がいいですね」

「そんなこと言わない! 夏を感じるのよ!」

「えぇ……」


 その後しばらく涼香と共に真夏を感じる涼音であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ