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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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水原家の台所にて 5

「まずは肉と野菜に火を通しましょう」


 涼音(すずね)はバターを溶かした圧力鍋に、冷蔵庫から取り出した鶏肉を入れて火を通す。


 次ににんじんとじゃがいも、最後に玉ねぎを入れて少し炒め、水を加えて柔らかくなるまで煮込む。


「いい感じになるまで、ルウを作りましょうか」


 煮込んでいる鍋に調味料などを適当に入れた涼音がフライパンを取り出す。


「小麦粉とバター、それと牛乳を用意します」


 バターを溶かしてそこに小麦粉を入れ、ひと纏まりになるまで炒める。


 初めて作るはずなのに、迷いのない涼音に涼香(りょうか)は改めて感心する。


「手際がいいわね」

「料理自体はまあ慣れてますから」


 次に分量を計った牛乳を少しづつ加えていき、とろみが出るまで混ぜる。


 となりの鍋で煮込んでいる野菜の火の通り具合を確認して、ある程度柔らかいことを確認すると、フライパンで炒めていたルウを加える。


 ルウが馴染むまで混ぜていると、やがてとろみのついたクリームシチューができた。


 スプーンでクリームシチューを味見した涼音が、塩コショウなどで適当に味を調える。


 涼香も一緒に味を確認して完成だ。


「最後に愛情を加えて完成ね」


 最後に涼香がそう言うが、涼音は火を止めて使った器具を洗っていた。


「どうして無視をするのかしら?」


 悲しそうな顔をする涼香。


「ちゃんと入れましたから」

「ならよかったわ」


 ホッと息を吐く涼香であった。

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