表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

262/928

夏休みの三年生の教室にて 2

 教え教えられを繰り返していると時間はあっという間に過ぎてしまう。


「ありがとう綾瀬彩(あやせあや)。とりあえず合格してくるわ」


 時間のため、自分のクラスに戻ろうとリュックを背負った涼香(りょうか)が言う。


 まるで私が戻ってくるまで待っていなさい、とでも言いたげな涼香に彩は返す。


「誰が待つか。あたしは帰る」

「そういう意味ではないわよ」

「………………」


 どうやら違ったようだ。


夏美(なつみ)を迎えにいた方がいいのではないかしら?」

「そうする。檜山(ひやま)回収しといて」

「そうね。連絡を入れておくわ」

「じゃあさっさと合格してこい。そしてしばらく学校に来るな」

「ええ、楽しかったわ」


 しっしと手を振る彩に手を振り返しながら、涼香は教室を後にするのだった。



 そして涼香が去った教室で――。


「本っ当に、羨ましいわ」


 口癖のように吐き出してしまうその言葉を自覚して、彩は夏美を探すために席を立つのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ