表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

226/928

檜山家にて 2

「ただいまー」


 ショッピングモールから帰ってきた涼音(すずね)は、大きな荷物を抱えながら家に帰ってきた。


 車で移動していたため、真夏にもかかわらず汗はかいていない。車最高。


「お帰りなさい。あら、随分と買ったのね」

「そこまで数はないですよ、大きいだけで」


 出迎えた涼香(りょうか)が涼音から荷物を受け取ろうと手を差し出す。


「楽しみね。持ちましょうか?」

「いえ、自分で運びます」


 それを断った涼音は荷物を持って階段を上がる。


 早く荷物を置いて冷房の効いたリビングへ戻りたい。じわじわと滲む汗を感じながら涼音は階段を駆け上がる。



 荷物を置いた涼音は、手を洗うとリビングへと身体を滑りこます。


 冷たい空気が涼音の身体を冷やしてくれる。


「暑くなかった? 飲み物を用意しているわよ」


 プラスチック製のコップ(涼香が自分の家から持ってきた)に水を入れた涼香が、コップを涼音に渡そうとして――やっぱり自分で飲み干した。


「えぇ……」


 コップを受け取ろうとした体勢のまま固まった涼音は、室温をさらに下げるような視線を向けた。


「照れるわね」


 そんな視線が効かない涼香は、得意げに微笑むのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ