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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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222/928

涼音の部屋にて 12

「将棋でもやりましょうか」

「いきなりなんですか……」


 夏休みのこと。涼音(すずね)の部屋で、涼香(りょうか)は思いついたことを言った。


「うちに将棋なんてありません」


 そう言い切る涼音に対して、まだまだ甘ちゃんね、とでも言いたげな涼香。


「あるわよ、ほら」


 そう言って出したのは、よく百均などで売ってある小さな将棋セットだった。


 それを見た涼音は苦い顔をする。


「うえ、どこでそれを?」

「リビングのテレビの下らへんよ」


 ふわっとした説明だったが、涼音にはバッチリと伝わった。


「……よく見つけましたね」

「凄くくしゃみが出たわ」

「あっ、お疲れ様です」

「というわけで将棋をやりましょう!」


 ずいっと将棋セットを押し付けてくる涼香だが、涼音はかなり渋っていた。


「えー」

「えー、ではないわよ!」

「だってあたし将棋のルールいまいち分かりませんもん」


 王将を取れば勝ちだということは知っているが、どの駒がどう動くのか、それが分からない涼音である。


「そんなもの調べればいいではないの」

「まあ……確かに」


 確かに涼香の言う通りだ。涼音は口を尖らせながら将棋セットを受け取るのだった。

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