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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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209/928

水原家の玄関にて

 夏休みこと。


「先輩……本当に、行くんですね……?」


 涼香(りょうか)の家にやって来ていた涼音(すずね)は、外へ出ていこうとする涼香の後ろ姿に言葉を投げかけていた。


 プッシュプルハンドルに手を伸ばした涼香は、驚いて後ろを振り返る。


 そしてすぐに平静を装い言葉を返す。


「ええ、呼び出されたのなら仕方がないわよ。安心しなさい、私は戻ってくるわ」


 そう言って出ていこうとする涼香であったが、涼音は涼香の手を掴む。


「でも先輩!」


 そういう涼音の表情は、こんな暑い中出ていくなんて正気ですか? という表情だった。


 現在時刻は八時、十分に暑い時間帯だ。


「涼音。お昼ご飯を用意して待っていてくれないかしら?」


 そんな涼音の表情など気にしていない涼香は、未来に思いを馳せる。


「あ、はい」


 夏は玄関ですら暑い。


 汗をかいてきた涼音は、早く冷房の効いている部屋に行きたかった。


「行ってくるわ」


 そして涼香は夏休み真っ只中の学校へ、補習を受けに行くのだった。

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