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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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202/928

涼香の部屋にて 18

 ある日のこと。


「せんぱーい」

「なーにー?」

「ふくらはぎ揉んでくださーい」

「仕方ないわねー」


 本を読んでいる涼香(りょうか)がそう了承すると、スマホで動画を見ていた涼音(すずね)は、隣で座る涼香に足を乗せる。


 涼香は本に栞を挟むと、膝の上に乗った涼音の脚ををぺしぺし叩く。


「気持ちいい?」

「揉んでくださーい」

「……うつ伏せになりなさい」


 涼音は身をよじるとうつ伏せになる。涼香は涼音のふくらはぎを両手でぐにぐに揉んでいく。


「あー、流石先輩……。気持ちいいです……」

「それなら良かったわ」


 しばらくの間、マッサージを続ける涼香であった。

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