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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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135/928

体育祭にて 6

 体育祭の全競技が終わった。


 肝試しを制覇したここねは、菜々美(ななみ)が付き添って保健室で休んでいる。


 閉会式はそのまま体育館で実施され、椅子に座ったまま簡単に終わらせる。


「終わってしまったわね……」


 生徒達が片付けをしている中、涼香(りょうか)は名残惜しそうにその光景を眺めている。


「疲れました。早く帰りたいです」


 そんな感傷的な涼香などお構い無しに涼音(すずね)が言う。


「お疲れ様。この後お寿司を食べに行くわよ」


「えぇ……。打ち上げって後日じゃないんですか」


「そうよ。今日は菜々美がご馳走してくれるのよ」


「なにをやったんですか……⁉」


「ちょっとしたお礼よ」


 ほんまかいな、という目を涼香に向けると。


「はーい二人とも、早く片付けーい」


 やってきた若菜(わかな)が二人に片付けるよう促す。


「任せなさい」


「任せてください」


 同じ言葉だが、含まれる意味が全く違う二人は後片付けに勤しむのだった。

体育祭編終わりです!

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