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社会

作者: 翠泉


 私の心を救ったあなたの正体は

 何気ない言葉の数々だった

 まだ報われないでいるけれど

 きっと忘れられないと思う


 夜明けの海で見た青紫色の空

 飛び立ちたくなるほどに美しかった

 あなたが生きているだけでいいのに

 そう思いながらただ見上げていた


 あなたから借りた燃えるように赤い空は

 何も持っていない私を照らしてくれた

 あの眩しい光はあなた

 だから私にとってはあなたは全てだった


 ワンコインで買える自販機の缶ジュースや

 空を食べるように立ち並ぶ高層ビルのように

 あなたも探せばどこのにでもいるような人

 それでも私はあなたに生きていてほしい


 反吐が出るような日常に

 あなたの色が塗り潰されそうなら

 金切声をあげて泣いてもいいよ

 泣いていてもあなたは綺麗だよ


 肩を支える人がいなくても

 指輪がなくても

 誰からも愛されなくても

 あなたには生きていて欲しいよ


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― 新着の感想 ―
心を救う、何気ない言葉。自分も、一度夢を諦めかけた時にもらった励ましの言葉が、今でも決して忘れられません。 夜明けの海、青紫色の空。住んでいる場所が海に近いので、その美しさを想い浮かべました。 タ…
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