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カラーイメージシリーズ

クリア モンスター

作者: リィズ・ブランディシュカ



 やあ、僕はスケルトンのすけ郎さ。


 ははっ、みんなからは親しみをこめて、すけさんと呼ばれているよ。


 皆とまんべんなく仲がいいけど、スライムのスラム君とは特別仲良しなんだ。


 そんな僕は、スケルトンだけど、成長選択をどうするか悩んでるんだよね。


 ははっ、僕達モンスターは一定のレベルが上がると、自らの成長方向を決められるようになるからね。


 だけど、一度決めたらやり直しができない。


 だから、大事に決めないといけないんだ。


 スケルトンなだけに透けるようになってみるのも、おもしろいかな。


 なんちゃって。


 ははははは。


 あっ、スラムくんどうしたんだい?


 そんなに寒そうに身を震わせて。






 スケルトンな僕は悩みに悩みまくったさ。


 それで、決めた成長選択は……。






「討伐隊がやってくるぞ!!」


「近くで災害級モンスターが生まれたらしい」


「俺達雑魚モンスターは隠れてないととばっちりで討伐されかねない!」


 遠くで鳴り響く轟音。


 慌ただしく逃げ出すモンスター達。


 話し声がいくつか。


 討伐隊らしき人間達が近づいてくる気配がする。


 でも大丈夫。


 僕にはクリアで透けてるボディがある。だってそんな成長を果たした、スケルトンだからね。


 そう、これが僕の決断さ。


 だから、身をひそめるのは得意だよ。


 おや、どうしたんだいスラム君。


 足元を見てだって?


 あっ。


 地面がへこんでる。


 姿は見えなくなっても、そこにいる事はかわりないからね。


 足跡は消せなかったか。


 僕も早く逃げる事にしようっと。



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