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婚約破棄をされたら騎士様に彼女のフリをして欲しいと言われました  作者: 屋月 トム伽


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謝罪

翌日の夜━━━。


クロード様と私の待つ邸へとアーヴィン様が一人でやって来た。


「…ハーヴィ伯爵様は?」

「父は興奮しすぎで昨夜倒れました。すみません、私一人で」

「だ、大丈夫なんですか?」

「兄は見張りつきでもう邸にいませんから、興奮する理由がありません。大丈夫でしょう」


ハロルド様…家族会議で一体何をやっていたんですか。

アーヴィン様は微笑むようにケロッとしているし。


「アーヴィン、晩餐を準備している。一緒にどうだ?」


丁度夕食の時間だった為、ハーヴィ伯爵とアーヴィン様を誘うつもりで準備していたのだ。


「ありがとうございます。でも先に謝罪をさせて下さい。私と父上はお二人と敵対するつもりはありませんから」


謝罪をと言われる為に、晩餐より先に居間に通すと、アーヴィン様は従者に運ばせたケースを出した。


「この度は兄ハロルドが多大なご迷惑をおかけしました。どうか許して頂きたい。こちらはラケル様への慰謝料とお二人への迷惑料です」


「アーヴィン様が謝罪することでは…」

「兄は父上の後継者から外れました。私が次の爵位を継ぎますので、父上の名代も含め私が謝罪に来ました」


まぁ、小作人になったのだから、そうだろうな、とは思った。


どんな転落劇だと思うほどだ。

数日前までは、次期伯爵として偉そうにして、高級オートクチュールまで行っていたのに。


「ハーヴィ伯爵家をお許し頂けますか?」

「問題はハロルドだ。伯爵家を潰すつもりはない。ハーヴィ伯爵家の謝罪は受け入れる」


クロード様も私と同じ意見で、そう言ってくれた。


「寛大なお心に感謝致します」


ハロルド様のことがなければハーヴィ伯爵家はまともだ。

私もよくしてもらっていた。

クロード様も年下のアーヴィン様には丁寧だし、きっと次期伯爵だと見据えているのだろう。


「では、晩餐をしようか」


そして、三人で和やかな晩餐を楽しんだ。







いつも読んで下さりありがとうございます(*^▽^)/★*☆♪

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― 新着の感想 ―
[気になる点] アーヴィン(伯爵令息)がクロード(公爵令息)に説明する場面では、自分(アーヴィン)の父親を「父上」と発言するのではなく「父」と呼ぶのが適切だと思います。 父上→父を尊敬(目上の人には…
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