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6・【怪獣で】スタントマンについて語るスレ【世界がヤバイ】part34



【怪獣で】スタントマンについて語るスレ【世界がヤバイ】part34


1名無しの一般人

ここは渋谷で起きた怪獣テロの主犯、スタントマンについて語るスレです。

※ヒーローアンチはお引取りください

※怪獣の強さ議論は格付けスレへどうぞ

※転載禁止



2名無しの一般人


2get



3名無しの一般人


スレ立て感謝


前スレの続きだけど

そもそも蛇沼が怪獣である証拠とか何もないやろ。なんでメディアはこぞって人型怪獣にしたがるんや


4名無しの一般人


ワイらには知らない何かがあるんやろ

例の警察ヒーロー()君が知ってるんとちゃう


5名無しの初心者


どこからどう見ても人間で草

怪獣要素なさすぎィ



6名無しの一般人


蛇沼は人間って言うと総叩きという風潮

頭おかしい


7名無しの一般人


あいつが怪獣じゃないと都合の悪い人種がいるのか?


8名無しの一般人


にわかは前スレのまとめ読め


・所属は劇団sea

・劇団自体の公演歴はなし。最近結成された。

・蛇沼のバイト先は居酒屋→だけど同僚は蛇沼なんていたことないと主張

・怪獣だとしたら納得できる理由:急ごしらえな偽装戸籍(推測。証拠なし)

・生物を引き寄せて中身を吸収する能力持ち


9名無しの初心者


やっぱあいつ怪獣だろ


10名無しの一般人


>>9

手のひらクルクルで草ァ!


11名無しの狂信者◆JHDjskjsf


スタントマン様は怪獣なのよ!

だってあのムチムチのフォルム……キュートなフェイス……怪獣じゃなかったらなんだって言うのよぉ~!


12名無しの一般人


>>11

出しゃばんなよオカマが


13名無しの一般人


発展性ないしこの話題やめようぜ

画像解析犯はよ


14名無しの一般人


はいはいー!

待ったー?

<蛇沼に猫耳を生やしたコラ画像>


15名無しの一般人

>>14

ブフォwwwww

やめろww


16名無しの一般人


不謹慎だぞww

だがそれがいい


17名無しの狂信者◆JHDjskjsf


きゃあ!なんてこと!

ただでさえビューティなスタントマン様が、美しすぎて直視できないわァ~ん!


18名無しの一般人


>>17

お前もう狂信者スレいけよww



19名無しの一般人


ただの蛇沼ファンスレと化してて草

検証しろ! 検証!


20名無しの一般人


悪ふざけがすぎた。すまん。

本命はコッチ


<遠くから撮られた、マスク着用のフード男と金髪ギャルが道端にしゃがんでいる写真>


21名無しの一般人


なんだこれ


22名無しの一般人


蛇沼疑惑出てる

マスクしてるし、なんか怪しいし


23名無しの一般人


理由それだけかよw

まあ確かに背は高そうだけど、断定はできないだろ


24名無しの一般人


だよな~

ただのDQNカップルって言われればそれまでだもんな


25名無しの一般人


さすがにこの画像だけじゃ何もわからないよ


26名無しの一般人


、待って?

この男、道端でペンチみたいなの持ってしゃがんでる


<フード男の手を拡大表示した写真>


27名無しの一般人


ナニしてるんですかねぇ……


28名無しの一般人


水道管のイタズラ?


29名無しの一般人


まあ、怪しいと言われれば怪しい


30名無しの一般人


特定班はよ





62名無しの一般人


特定しますた


63名無しの一般人


>>62仕事はぇー


64名無しの一般人


△△市

●丁目のXX通り

二人がいるのはひまわり荘の前やね


65名無しの一般人


マジだwwww


66名無しの一般人


地元民いるかー?


67名無しの一般人


すまん

俺沖縄住みなんだ……


68名無しの一般人


俺は北海道

都民ねらーに託した


69名無しの一般人


ワイやで!


70名無しの一般人


おお


71名無しの一般人


歩いて10分くらいのとこやわ

今すぐ逝ってくる


72名無しの一般人


いてらー

死ぬなよ!


73名無しの一般人


見に行くだけで死ぬわけないやろw


74名無しの一般人


その後彼を見たものは一人もいなかった………


75名無しの一般人


不穏な空気やめろ



83名無しの東京都民◆jfjUHsf


コテハンつけたで

なんかあった

<草むらの茂みに設置された、黒くて丸い球体>


84名無しの一般人


!?


85名無しの一般人


なんだこれ……


86名無しの一般人


しかもよくみたら、真ん中でカウントダウンみたいなされてる


87名無しの一般人


都民、これ触った?


88名無しの東京都民◆jfjUHsf


ワイにこれを触れと?()



89名無しの一般人


みんな期待してるんだよ


90名無しの一般人


九州から

応援してるぜ


91名無しの一般人


俺は茨城


92名無しの東京都民◆jfjUHsf


わかった!わかったから


93名無しの一般人


期待


94名無しの一般人


これ以降レスなかったら死んだものとみなす


95名無しの東京都民◆jfjUHsf


なんともなかった

てか、地面に固定されてて動かん



96名無しの一般人


えぇ……


97名無しの一般人


期待はずれやな


98名無しの東京都民◆jfjUHsf


一応警察に通報しといた

みんな!コレあったら気をつけるんやで!

気になっても触らんようにな


99名無しの一般人


888888


100名無しの一般人


都民、いいやつやな


101名無しの狂信者◆JHDjskjsf


いやぁ~!皆聞いてよォ~ん!

さっき謎の黒い丸踏んじゃったわ!

私死ぬのかしらん?!



102名無しの一般人


都民の忠告を聞かない人間の屑がこの野郎・・・


103名無しの一般人


狂信者……お前はいいやつだったよ


104名無しの一般人


荒らしに流れかっさらわれてて草生える







 *


「仕込みは上々だな」

「はい! 蟻塚様」


 夜が更けて午後0時。24時間営業のファミレスで、二人の金髪が密談を行っていた。

 そう。スタントマンこと蛇沼俊平と、ギャルの江戸えど 愛実まなみであった。


「これでパンピーの注意をあっちに反らした。本命はもちろん別だがな。

 さて、明日からは、愛実とは別行動になる」

「…………はい」


 こそこそと小声で会話する怪しい二人だが、遠目からみたら、深夜徘徊するただのDQNでしかない。そう解釈してくれるなら好都合だった。


「わかってると思うけど、次俺と出会っても、知らないふりをするんだ。

 俺は新しい仮面を被る。名前は……まだ教えないでおこう」

「ッ承知しました! では……そろそろ……」

「ああ」


 席を立つ俺と愛実。

 わざとらしく腕を絡ませる俺に「ちょっと~やめてよ~」とのろけながら抵抗する愛実である。店員は呆れた目でそれを見ていた。


「かわいいな~愛実は」

「キャハハハ、まって、そこさわんないでってば~! ………………、

 ……疲れますね、コレ」

「…………同感」


 お会計を済ませて退出すると同時に、バカップルの演技を止める。

 こうでもしないと怪しまれるのだ。ただでさえ金髪の愛実は目立つのに、相方の男が顔を隠した不審者となればめちゃくちゃ注目を集めてしまう。ならば、それ以上のインパクトを与えてしまえば、彼らは”そういうもの”として認識してくれる。

 ちょろいもんだぜ。


「あの……やっぱり、私の脚本では不満でしたか?」


 歩きながら、不安げに上目遣いで見つめてくる愛実。

 

(まあ、結構筋書き変えちゃったしなぁ)


 ――ギャルの愛実と手を組み始めて、既に1週間が経とうとしていた。


 まずやったことは、ストーリーの”セッティング”である。

 2chではもう話題になっていたが、都内のあらゆる場所に怪しい物体を設置しておいた。


 怪しい物体が何なのかって? それは……ただのボーリングボールだ。

 黒く塗装したボーリングボールをくり抜いて、そこに百均で買ったタイマーをはめ込む。猶予は240時間だ。

 つまり10日。それが意味するのは、10日後に何かが起こるということ。


 また、それと平行して、ボスから買い付けた『本物の爆弾』を人が集まる場所に設置した。

 流石に俺たちではそのような所業はできないため、支援物資の怪獣どもに各地で暴れるふりをさせて、そのすきに設置させた。彼等には意外と、人語を理解できる程度の知能があるらしい。


 開始前の仕込みはここまで。

 後は、序章が始まるのを待つだけだ。


 しかしだ。そもそも、これらの仕込みは、最初に愛実の考えていた”脚本”よりもいくらかマイルドなものとなった。

 なぜかって? 理由は――


 愛実が俺に人を殺させたがるからだよ!!!


 ストーリーなんて二の次。愛実が場所と時間を設定して、俺が虐殺事件を起こす。

 セッティングして、虐殺事件を起こす。その繰り返しで、物語というのもおこがましい有様であった。


 流石にこれはまずいと、手を加えたのがコレだ。

 爆弾は保険で、ボーリングボールは不安の種を植え付けるため。俺の登場というインパクトをより強くさせるための仕込みだった。


 俺はなるべく人を殺さずに名前を売りたい。けど、愛実は人が殺されるところを見たい。

 矛と盾だ。

 けど、なんだ。


(楽しい)


 久々だった。

 幼児が、かわいいいたずらをして、母親の反応をわくわくと待つような、そんなかんじ。

 本当に悪事をしているみたいで、スリルのある非日常感に酔っていた。


「不満じゃあないよ。けど、物語には起承転結があるだろ?

 大事件が発生して、次も似たような大事件、なんて、面白くないじゃん?

 最初はじわじわと、地味にフラストレーションを溜めるんだ。そして、ここぞというときに一気に熱を発生させるんだ!」

「なるほど……! 蟻塚様、さすがは天才作家です!」

「ははは、嬉しいよ」


 B5のルーズリーフに書かれた”脚本”を大事そうに腕に抱える愛実。

 なんだかんだで、この一週間楽しませてもらったのだ。彼女にはなにかご褒美をあげないとな。


「愛実、なにか欲しいものがあるか」

「…………えっ!?」


 ありえないものを見るかのような目で目を丸くする愛実の姿に、俺は若干の落ち込みを感じた。


「いくら俺でも、そんなに冷血じゃないよ。”この”俺が共犯者の君と会うのは、これで最後かもしれないからね。

 何でも言ってごらん? 金ならそれなりにある」

「……………………え、ぇと」


 じっくりと考え込んでいる。

 いいぞ、悩め悩め。俺も10代の頃は、金がいくらあっても足りない! なんて嘆いたくらいだ。


「キ、……キリンの柄の、カバンとか……」

「なんだそれ」


(キリン大好きかっ!)


「ちちち違くて。

 やっぱり…………その、指輪なら、」

「いーよ。どのブランドにする?」

「……………………。

 やっぱり良いですぅー」


 そう言って愛実は黙り込んでしまった。


 

 人の好意を踏みにじる鈍感野郎だって?

 ああ、”そんなこと”わかってるさ。


 けどな、愛実。俺はな――



(……年上の女性がタイプなんだよぉ――――!!)



 江戸 愛実。毎晩クラブでハイになってそうな見た目の彼女は、なんと16歳の現役JKであった。


 未成年、ダメ絶対。


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