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アイデアノート  作者: くらいいんぐ
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第十二話 張り込み

咲子のアパートを張り込みしてから、1週間ちょっとの時だった。晴れ男は、昼間仕事をし、夜中張り込みなのでもう疲労困憊していた。まぶたが落ちそうになっている時、ふと人影がアパートに近づいてくる。晴れ男は、ハッと目を覚まし、マンガ喫茶を出る。


その人影に気づかれないように、見守っていた。その人影は、咲子のアパートの咲子の部屋の前でとまり、郵便受けに何か入れている。


この時間で新聞配達や郵便ではない。でも、普通の宣伝広告かもしれない。それでも、捕まえるべきだと晴れ男は判断した。友人Aには、すでにメールしてある。


「怪しい人影、確保します」


その人影にそっと近づき、声をかけた。


「なにしてるんですか?」


その人影(男)は、逃げようとした。


晴れ男は、必死の形相で捕まえた。それでもその男は振り払おうとする。もみあいの中、数分後、友人Aが駆けつけた。友人Aは、その男の首根っこを摑まえて、顔を上げさせ、ギロッとにらんだ。男は、それには驚いて、「すみません」と言葉をこぼした。


夜中だったが、咲子さんを呼んで、この男かどうか確認してもらった。


「この人です」


友人Aは、ICレコーダーを片手に、質問を始めた。まずは、名前と年齢、住所等々。


そして、飲み会でメールアドレスを交換したところから、今に至るまで、その行動を逐一確認をとる。咲子さんにもそうですねと聞き、そうですという発言も求めた。その後、じゃあ警察行こうかと、友人Aはその男を連れて警察に行った。警察は、職務質問して、被害届出しますか?と言う。友人Aは、咲子さんに確認して、出しますと答える。そして、その男に対し、ドスの利いた声で、


「おまえなぁ、今回は被害届だけだけど、今度同じことをやったら告訴するからな!」


男は、


「はい、すみません・・」


そして、警察にお願いしますと頭を下げ、咲子さんを家まで送った。晴れ男は、やっと終わったと思って、友人Aにお礼を言おうとすると、友人Aが先に声をかけた。


「おまえ、ちょっと来い。話がある。」


もう、夜が明けようとしていたそのとき、晴れ男は友人Aに連れられて、友人Aのオフィスに向かった。


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