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苦手な方はご注意ください。

なろう・創作関連エッセイ

ランキング作品批判に物申したい ~不人気作品のすすめ~

作者: 今川幸乃

 定期的に


「ランキングは似たよりよったりのものばかりでクソ!」

「連載ガチャなんて作者は作品(もしくはキャラ)に愛情がないのか!」

「テンプレ作品からは作者の愛情が感じられない!」

「作者はもっと作品に愛を注げ!」


 みたいなエッセイを見かけるので物申したい。

(なお、上記の内容が正しいのかどうか、テンプレがいいとか悪いとかはここでは触れません)


 そもそもなろうには約74万の作品があって、上記のような内容があてはまる作品はほんの一握りです。

 ざっくり1,000pt以上で検索かけると2.3万作品(3%)がヒットします。もちろん1,000pt以上の作品が全てテンプレ的な作品という訳ではないので、割合はそれよりも低いということになります。

(ちなみに1万Pt以上の作品は5千以下なので、0.7%未満です)


 何が言いたいのかというと、単に目立っていないだけで、大多数の作品は作者が書きたいから書いたものであって、別にランキング・PV・Pt目当てで書かれたものではないということです。

(1,000Pt以下の作品をざっと見た私の感想です)


 そのため上のような主張を見かけるたびになぜ大多数をしめる作品を無視して、一部の作品に対してだけそういう主張が行われるのか、疑問でなりません。

 ランキングに上の主張の対象となっているような作品ばかり上がってくるのは、そういう作品の数が多いからではなく(※1)、読者の傾向となろうのシステムの問題です(※2)。


※1……おそらく真相は逆で、ランキングに載るから増えると思われる。実際、「横暴幼なじみを絶縁する物(追放物とは少し違う)」が流行ったときは一時的に似たような作品が増えた。


※2……評価はどの作品にも一回しか出来ない以上、序盤で分かりやすいおもしろさがある作品は序盤から評価されてランキングに上がりやすいけど、クライマックスで盛り上がる作品はクライマックスまで評価がないしそこまで読まれる確率も高くないので評価が集まりにくいとか、一人の読者を100感動させる作品でもその読者は12Ptしか入れられないので、百人の読者を1ずつ感動させる作品に勝てないとか、考えられる原因はいくつもあります。


 色々話がそれたのでもう一度ここまでの主張をまとめると、「ランキングやテンプレ作品に不満があるならそうじゃない作品を読んでください」ということです(もしくはランキングの改善案を運営に送ってください)。


 とはいえ、これだけで終わってもなんなのでなろうの70万の作品から上のような主張に該当しない作品を探す方法をいくつか書きます。多分他にもいろいろあるとは思いますが色々やってみてください。


①除外検索

 多分一番王道な方法。「転生」「転移」「ハーレム」「チート」「無双」「ざまぁ」好きなワードを除外して検索しましょう。


②Ptで範囲を決める

 検索の「詳細条件設定」でPtで範囲を絞ることが出来ます。低Pt帯は割と作者が趣味で書いてるとしか思えないものばかりがごろごろしています。


③新着ガチャ

 新着ボタンを押して出てきたやつから気になったものを読む。タイトルとあらすじ眺めるだけでも結構楽しい。


④私の不人気作品を読んでください

 この話が書きたくてわざわざこのクソ長い記事を書いたところはある。5万字以上、完結済み、100Pt以下の作品を置いておくのでぜひ読んでください(本文の下にリンクも貼り付けておきます)。

 どれも愛情かは分からないですが、妄執のようなものがこめられた作品です。


「闇の中に差す光は見えるけど掴めない」(ハイファンタジー)

 武門の家に生まれたけどなじめなかった主人公が、強いけどコミュ障な女の子と冒険する話。全体的に暗い上、嫉妬や葛藤といった負の感情ばかりが描かれているため不人気。


「陰キャの王」(ヒューマンドラマ)

 人生で楽しいと思うことがないと思う大学生が森野未影というVtuberに出会って変わったり変わらなかったりする話。全体的に暗い上、嫉妬や葛藤といった負の感情(ry


「近衛八重には価値がない」(現実恋愛)

 主人公が偶然ヒロインの秘密(これまでの人生で何も大切だと思えるものがなかった。まじで人生って何のためにあるの?)を知ってしまい、ヒロインをヤンデレ化させてしまうという話。多分ヒロインの心情が共感されなかったので不人気。


「才能の檻」(ヒューマンドラマ)

 書きたい作品を書いても人気が出ない、という話を多少脚色して作品にした。底辺作家のリアルな心情描写が売りだが、多分誰も底辺作家の気持ちに興味はないので不人気。


「喉渇いてる? 復讐の水を飲むと潤うよ」(ハイファンタジー)

 幼いころに王国を滅ぼされた主人公が復讐するかどうかで延々悩む話。復讐したい人、恨みを忘れて融和したい人など様々な人が登場する世界観は魅力的だが、主人公が優柔不断な上、途中本気で現実逃避を図ろうとするため不人気。


 ちなみにどの不人気要素も作品の根幹にかかわっているため直すことは出来ません。

このエッセイがバズったら私の不人気作たちの宣伝にもなるので評価ください

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