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幕間 席替えの時間は、華やかになるのか、はたまたカオスになるのか・・・

ピピピピピピピピピピピピ!!!!

「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。眠・・・・」

目覚ましの音によって目覚め、起き上がると、身体中に痛みを感じながら布団から這い出る。

な・・・・・・なんだこの痛みは・・・・




昨日俺会社でなんかやらかしたか・・・・そう思いながら俺は鏡で自分の顔を見ると幼くなっていた。




「うわ・・・・・・どうなってんだ・・・・・・そう言えば俺過去にやり直したんだったな・・・・」

寝ぼけた頭で今置かれた状況を瞬時に理解することができた。

はぁ・・・・・昨日と同じリアクションしてしまったよ。しかも身体全体痛いのも無理な身体を鍛えたせいでの筋肉痛か・・・・

これだけの運動でこうも身体がガタガタになるとは、母さんに注意されなくても短期で辞めてたかもな。その証拠に早めに寝たのにあくびが止まらない。

もしこのままの予定でランニングしてたら絶対授業中寝てて逆効果だったわ、アブナイアブナイ。





「ニャーーーーーーー」

「おはようマグロ丸!!!・・・・・・・ぐ痛っ」

俺が起きたことを察するとマグロ丸がおもりのような体重を縦横無尽にとびかかりキャッチするも筋肉痛のせいで落としそうになる。

痛みを堪えマグロ丸を抱えながら、リビングに向かい家族に挨拶し登校する。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

登校中筋肉痛を堪えながらなんとか教室に向かう。見るとすでに涼風さんが教室にいた。しかも明日ヶ原もいるな。なんか気まずいが挨拶するか。






「おはよう!!!」

「うんおはよーーーーーーーー久東君ーーーーーーーー」

「よぉクドウおはようさん」

だから俺の名前はクトウって言ってんだろと、挨拶をしてきた男子クラスメイトに眼を飛ばす。まったく涼風さんだけだよ俺の名前を挨拶したのは・・・・マジの女神だ。


ともかくいつもの席に座り教科書を読んだふりをしながら、涼風さんの方を観察する。

彼女は、耳にイヤホンをし音楽を聴きながらリズムよく刎ねており、それに加え相変わらずの陽キャで彼女の周りにはカースト上位の男女が集まっていた。






「フンフンフーーーーーーン」

「はっ・・・・・・またお前『Scarletmonster《スカーレットモンスターズ》の曲聞いてんのか」

「当たり前っしょ!!!スカモンはアタシの聖書バイブルみたいなもんだから、それが亡くなったら死んでしまうよ」

「ほう、朱里は、それが無ければ死ぬのかぃ・・・ならわたしと一緒に死のうか・・・」クイッ

そう言いながら明日ヶ原が悠々と登場し、冷徹な顔で涼風さんの顎クイをし静かにキスをしそうな仕草に入った。

ん~~~~~~~~この二人を見るとレズレズしてきたな。

ちなみにレズレズの意味は単純に百合百合しいの短縮語で俺が勝手に考えた。





「ちょっとやめてよ。アッスー恥ずかしいいから」

「ふふふっその顔いいわねぇ。さぁどこをいじめてやろうかぃ」

「おいおいお前らが絡むだけで18禁の雰囲気になったじぇねぇか」

「誰か止めろーーー」

「別にいいんじゃない・ただの日常の一環だから」

「そうよねーーーー」




「おいお前ら、なにをやってる!!HRを始めるぞ」

その時ちょうど先生が教室に入りHRに入る。ちなみに今日の一限目はLHRで昨日涼風さんと一緒に配ったプリントを配り、進路の話と席替えをやるようだ。



そう、席替えと言うのは学期が決まった時の恒例のイベントで今後の運命が変わるかも知れないのだ。




そしてLHRに入り、まず席替えの為にクラス委員の俺と涼風さんが前に出て、教壇の前に担任自作の抽選箱を使い、今の席の右側の席から順にくじを引き、指定された数字に席がきまるのだ。まず涼風さんが分かりやすいようにクラスの席順を書きそこに右から数字を書き進みその間に男子の俺が入ったくじをただかき混ぜるだけだ。




前の学生時代は、俺とは違う男子がクラス委員になったせいで二学期は彼女と近い席は望めないが、今回は違う・・・・



俺がクラス委員になったんだ。未来を変える。

そう思いながら俺は、目の前のくじを思いっきり念じながらひたすら振りまくる。

なぁに・・・・今回は大丈夫だ。なんせうちには幸運を呼び寄せるマグロ丸がいるんだ。うちのマグロ丸は、幸運を呼ぶ猫で頭を10回撫でた後で5回お辞儀し叩くことで運気が上がるようだ。

実際そのおかげか、母さんは今まで3度の町内でのくじ引きでは二回米俵を貰えて一回は最新電動アシスト自転車を当て、おまけに今日のお天気ニュースでは一位で、ラッキーアイテムのピンクのがま口財布を押し入れの中から、筋肉痛の状態で懸命に探し、結果登校前に見つけることができた。これなら当たるはずだ。




「次アタシの番か・・・・・・えい」

「えーーーーーと涼風の場所は12番か・・・」

「やりぃ一番後ろ!!!」

待望の一番後ろでとても笑みを浮かんでいた。

俺が狙うのは、その近くだ・・・・・

頼む思ったように彼女と隣の席でありますように・・・・・

そうすれば、監視役の明日ヶ原と離れ機密に涼風さんと何気ない話をしながらこっそりと近づくことができる・・・・・

この俺が持つすべての運を変える!!!!





そして、クラスメイトのくじはすべて引き、期待と不安の席替えを始まった。

その結果は・・・





「わぁ!!!隣、久東君なんだぁ。よろしくぅ!!!」

「・・・・・・・・・・」チラッ

「チッ・・・・・なんだぃ・・・わたしの隣はクドウかぃ・・・・どうせなら朱里と隣の席が良かった・・・・・」

「えーーーーーーー。久東君との間だけど、結構近いじゃない」

「そうといってもねぇ・・・・・なんとも納得がいかないねぇ・・・」

このように右に天国、左に地獄という状態という監視がさらに強固になりますます涼風さんとのプライベートでの話ができなくなった・・・・








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