3.
この作品は大抵一話あたり1500文字くらいの短い文です。
文字数はその時の作者のテンションで変動します。
母との買い物と言う地獄から抜け出し、早一周間。
買い物に行った際に髪を美容室に連れてかれ、結構バッサリ切り、愛用のメガネも新しいものを買った。服とか下着とかは……聞かないでくれ。
高校の入学式を3日前に控え、ようやく一人暮らしの部屋にたどり着いた。
「ようやく我城に帰ってきたぞー!」
帰宅早々、ジャージに着替え、ベットに○パンダイブ。
嗚呼、愛しのpcやフィギュア、ブルーレイ…最高。
あんな女子としての生活叩きこまれるのは嫌だ!
おっと、そんなことより、取りためてた今季アニメを見直さなくては。
あのリアルタイムで見逃した時のあの不安感……実況スレに参加できなかったとき…嗚呼、ネット最高。
電車内でゆったりとポケットwi-fiでニコ動見てたから結構落ち着いては居るんだけれども。
それでも大きいテレビで適度な音量でいい画質で見たいと言うのがオタクと言うものだと俺は思っている。
現在時刻は昼の1時。
まだ今日は始まったばかりだ!
「ふぅ、原作も良い作品だったし良い作品だった」
ふと時計を見れば現在時刻は夜八時。
さすがにお腹が空いて来たので近くのコンビニに行くことにする。
いつもは自炊だが、こう集中してしまうとつい食事のことを忘れてしまう。
…一人暮らしの条件が自炊と家事などをこなせること、って言うのが一つ入っていたから仕方なく覚えた。
料理漫画を読んでその方面に元々興味があったのは秘密である。
身長が縮んだため、それに比例し足も小さくなったのでスニーカーを新しく買った。
財布と家のカギを持って家を出ると、隣の部屋に入っていく人影が。
「……あ、兄貴」
「し、詩音?こんなにも可愛くなっているなんてお兄ちゃん最高にハッピーだよ!さあ、再会のハグをしようじゃないか」
「一遍その口閉じろ」
腹に正拳突きを食らわせる。あえて鳩尾を狙うのがポイントだ。
「ぐっ、中々激しいスキンシップだね。だけどお兄ちゃんはそんなスキンシップにも対応するよ!」
片膝を一瞬着いたかと思えばすぐに復活するこの精神。
流石あの親父の血を引いてるだけのことはある。
「そう言えば、こんな時間帯に外出とはどうしたんだい?いつもならネットサーフィンしてる時間帯だろ?」
「お腹空いたから、晩御飯買いに行こうとしてた」
何故に俺の行動パターンを把握しているかは知らないが、一応そこら辺を話しておかないと開放する気配がないので言っておく。
「ん、まだ夕食を食べていなかったのかい、それなら今から車出してあげるけど?」
「兄貴が連れて行く店美味しいんだけど何か肩っ苦しいから嫌だ」
ふと外食をしようと言われて連れて言われれば夜景の綺麗な高級レストランとかザラである。
ドレスコードも発生するような店に行くのは面倒である。
「む、それじゃあ仕方がない。でもコンビニあたりに行くんだろう?こんな夜遅くに女の子が出歩くなんて心配だから着いて行かせてもらうよ」
「そん位ならいいけど」
兄貴の心配性にはそれなりに慣れているので、このくらい融通を利かせないと拗ねて仕事に影響をきたすことがあるので仕方ない。
その後、近所のコンビニに行って買い物をすると、兄貴が会計を支払ってくれた。
まぁ、自分の弟に自分名義のカード渡しておくような兄貴だし、こんくらいは結構よくあることだ。
荷物を持ってもらいつつ歩くのは常に歩道側。
何と言うかナチュラルに紳士的な行動をする。
そろそろ本気で嫁さん探した方がいいぞ兄貴。
家に帰って、兄貴の部屋でぬくぬくと談話をしながらその日は寝た。