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下ネタの会  作者: 寺子屋 佐助
第一章 イン・トロ
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記念すべき第1話 前座

 俺の学校には俗に言う学校の七不思議が存在する。



 1つ目はこの学校、私立本間海学校の名に因んでここが元々は魔界の学校だったという七不思議。

 まぁ、はっきり言って嘘くさい。せいぜい子供騙しのハッタリだ。



 2つ目は地下へと続く謎の階段。

 その正体は戦後の名残か、元々爆撃避難所として使われていた地下の洞穴が埋められ、なぜか残った階段だ。まぁ、これは確かに七不思議に入るかもしれない。ちょっと怖いし。



 3つ目は栄養士の幽霊。

 その昔、この学校には給食のおばちゃんと栄養士のおじちゃんというカップルがいて、ところがどっこい転任してきたナイスミドルと給食のおばちゃんがくっついてしまい栄養士のおじちゃんは悲しみのあまりその命を絶ったという。それ以来栄養士のおじちゃんは給食のおばちゃんへの未練のあまりこの学校を彷徨い続けているらしい。

 話の内容もあれだが全く迷惑な話だ。きっとこの幽霊のせいで俺の恋は今の今まで実ったことが無かったのだろう。全く迷惑な幽霊だ。



 4つ目は二階男子トイレの鏡のひび。

 俺の学校の二階のトイレには一階や三階には無い鏡がトイレの個室の近くにあって、なぜかその鏡には一箇所ひびが入っている。まぁ、ここまでは普通では無いにせよあり得る話だ。問題はここからで何とこの鏡、取り換える度に毎回同じ場所にひびが入っているのだ。しかも毎年一回は必ず起こるという筋金入りの恐ろしさ。それ故にこの鏡はこの学校の本当の魔界の入口で、毎年一回は悪魔が出入りしてきているんじゃないかという都市伝説にまで発展している。ここまで話せば普通の人間なら少しはビビるだろう。

 だがその真相は実に簡単で、この鏡のひびは単に用を済ませた健全な男子がドアを開け閉めする際に当たって出来たいわば副産物である。学校側はこのひびが出来た理由を知ると、すぐさま鏡の位置を変えた。まぁ、理由も理由だし変えるのは当たり前だと思う。予算ももったいないしな。男子もトイレに行く度にそんな鏡があれば出るものも出なくなるだろう。んっ?俺?三階のトイレ使ってます。



 5つ目は音楽室の肖像画。

 まぁ、これはどの学校でも馴染み深いんじゃないかな?俺の学校ではベートーベンが実際に飛び出てきたりモーツァルトがゾンビになって追いかけてくるという噂もあるが。

 俺は個人的に歌曲の王、シューベルトが好みだ。何でも毎晩髭を剃っているところが見れるらしい。だから肖像画の中のシューベルトは顎の辺りがツルツルなのだとか。



 6つ目は体育館裏の倉庫。

 これもまぁ、定番と言ったら定番だろう。流石に跳び箱に血の痕がついていたりはしないが、代わりに倉庫の隅に置かれた竹刀はかつて教師が生徒に体罰を入れる時に使っていたとか使っていないとか。

 だが、美人の先生なら俺は構わない。あっ、でも痛いのやだな……。



 7つ目は……おっと。これは言っちゃいけないことになっている。七つ全てを聞いたものは最後、ある種の呪いにかかるのだという。だからここまで読んだ君はまだラッキーだ。かかりたくなければこんな話から去って行くといい。だがどうしても知りたい奴は先を読んでくれても構わない。その代わりに条件が一つある。何、簡単な条件だ。君たちにはとあるグループに入ってもらう。そこで話し合いに参加する、それだけだ。さあ、7つ目が知りたいなら行くといい。























 場所は図書室に隠された開かずの扉。

 本棚の裏に隠されていると言われる開かずの扉の先は本来最後の七不思議とされている。しかし、実際は別のことに使われているのだ。そう、ブサメン、イケメン、フツメン、オトメンを始めとする草食系、肉食系、弁当男子、スイーツ男子などありとあらゆる種類の男が様々な観点からただ一つのテーマについて話し合う極秘の会が開かれているのだ。ここまで来たからには存分に彼らのトークを楽しんでいただこう。

 ようこそ、『下ネタの会』へ。




 十五歳以下は見ちゃ駄目よ。byオカマ。

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