スライム侍(9)
グレーターダイカンへの警戒心からクサハラ寺院の門番から拒絶されたスライム侍!
しかし、クサハラ寺院からの謎の声に呼び止められた!
クサハラ寺院の境内に入ったスライム侍に白い髪の少女が待ち受けていた。
「あなたが朝からの騒ぎの原因ですか?」
白い髪の少女はスライム侍に問いかけた。
「……そうでござる」
「私の名前はシェリア。クサハラ寺院の僧侶です」
「拙者の名はスライム侍。カントから来たでござる」
シェリアはカントから来たと聞いて驚いた表情をした。
「あのカントから来たのですか」
「故あってカントから修行の旅に出たのでござる」
スライム侍はそう説明した!
「……そうなのですか」
スライム侍の説明を聞いてシェリアは納得した。
「私はグレーターダイカンの横暴さをたしなめるためい王都のコノエ家に手紙を出しました」
改めてシェリアはグレーターダイカンについて話をした。
「しかし、コノエ家からの手紙はクサハラ村のグレーターダイカンはクサハラ村に行く途中に行方不明になったと言うのです……これはおかしい。あのグレーターダイカンは一体何者でしょうか?」
「グレーターダイカンは偽物でござるか?」
「しかし、グレーターダイカンの正体を明らかにするミラー・オブ・アマテラスはグレーターダイカンの手のものによって隠されてしまったのです」
「打つ手はないのでござるか?」
「はい……私にはどうしようもないのです。こうしてる間にもグレーターダイカンは空気税を徴税しようとしています」
「……なんとかミラー・オブ・アマテラスを探し出せないといけないでござるな」
「ミラー・オブ・アマテラスは恐らくグレーターダイカンの手の中にあります……内側に入りこまないとミラー・オブ・アマテラスを見つけ出せないと思います」
「……それならば、拙者の出番でござるな」
スライム侍はそう言った。