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スライム侍(13)


 地下牢から素早く脱出したスライム侍。屋敷内の探索を再開しようとした矢先、誰かの声が聞こえてきた。

 スライム侍は地下牢を調べて回ると檻の中にグレーターダイカンの兵が入っていた!

「スライムがなぜ地下牢にいるのか」

 グレーターダイカンの兵は突然現れたスライム侍を見て訝しげな表情を向けた。

「……拙者、やむを得ない事情でグレーターダイカンの屋敷を探索しているでござる」

 その言葉を聞いたグレーターダイカンの兵は目の色を変えた!

「あんた、まさか枯れ井戸を調べようとしているのか!?」

「お主、中庭の枯れ井戸のことを知っているのでござるか!?」

「……俺は暇な時間ができたのでボール遊びをしていたんだ。そしたら、ボールが中庭に入り込んだんだ」

「ボールを取りに中庭に入ったのでござるか?」

「そうだ。ボールはすぐ見つかったんだが、ふと思い立って枯れ井戸を覗き込んだら井戸の底が光っているように見えたんだ。不思議に思っていると後ろから俺の名前を呼ぶ声がした。振り向くとグレーターダイカンが怒りの形相で立っていたんだ。その後はご覧のように地下牢に閉じ込められたのさ」

(……やはり、枯れ井戸に何があるでござるな)

 スライム侍は中庭の枯れ井戸に何かあるということを確信した!

「とにかく中庭を探索するなら枯れ井戸に気をつけるんだ……グレーターダイカンの視線がどこに向いているのかわからないからな」

 地下牢のグレーターダイカンの兵はスライム侍に警告した。

「……了解したでござる」

 スライム侍は地下牢のグレーターダイカンの兵の情報提供に感謝すると地下牢から去っていった!


◆◆◆◆◆


一方、クサハラ寺院では異変が起きていた!

「グレーターダイカンの兵隊がクサハラ寺院に何をしにきた」

 クサハラ寺院の門番がグレーターダイカンの兵に凄んだ。

「シェリア殿にウチの屋敷に来てもらいたくてな」

「シェリア様をグレーターダイカンの屋敷には入れさせぬ!」

 凄む門番!

「出頭命令に応じないなら実力行使させてもらおうか」

 グレーターダイカンの兵たちは門番を突き飛ばすとズカズカとクサハラ寺院に侵入した!

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