人生の大どんでん返し
正義とは象徴である。そう彼は自分で思い込むとその自分のイメージした海外の人気ボディビルダーを思い浮かべる。
そして―――――――――――
スタッフの「はーいポーズを取って」という緩い掛け声に…
ムキムキの上裸の男がそういうとポーズをとる。そう彼は
ドラマを撮っている。
売れない彼は無駄に鍛えたその筋肉をぴくぴくさせながらもどこかにしょんぼりしながらドラマ撮影会の帰路に着く…
ちなみに――――――――
彼は今年で50歳人生の半分を過ぎ去っていた彼は精悍な顔つきにどこか皺のある面影である。
小さい頃から演じることが大好きである彼が目指すものは決して叶うものではなかった……
よって、小さな舞台で生きる羽目になった。
だけど、彼に悔いはなかった。
親にも勘当されれ未だに彼女のできない彼だか映画に出ることだけが生き甲斐となった。
それも今になっては全て夢の夢のなる。
つい先、彼は女優とトラブルになり、首にされる。ドボドボと歩く彼は哀愁の漂う姿である。
はぁーとため息を着く。
少し憂鬱な思考になってしまう。
あの女優にちょっとした注意をしただけなのに、そんなシリアスになる事はないのに……
もう、俺はあの世界に戻れないのか……
自分の今までの俳優人生を振り返りながら、歩く。
下を向く俺は前を見ようとしない、まだまだ家は遠かった。
空を見上げると、なにか光るものがある。
キラキラと俺は感嘆の声を漏らす。
綺麗だな〜あれだけ輝きたいものだ……
それが山内無一郎の最後の言葉となった。
光はだんだんと彼に近づき、彼はそのまま押し潰される。
全くの一瞬である。彼は瞬きすらできなかった。
目を覚ますと彼はイケメンになった。
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