表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7種の神器  作者: snow
陰陽師編
4/26

3話  【小さな決意】

あの出来事から3年がたち、私は小学4年生になった。

あの後コンには、たっくさん怒られた。けがをしたらどうするのか!?とか、もし、もし死んでしまったら…とか、言われた。少し反省した。でも発見ができてよかった。

それから私はずっと考えてる。陰陽師になるかならないか。

コンは、反対してる。理由は危険だから。悪い妖たちと戦わなければいけない。それで命を落とすかもしれない。

でも、私はやりたい。家族には相談できてない。反対されるってわかってるから。

私は、人助けをしたい。陰陽師は誰かがやんなきゃいけないことをやってる。みんなの知らないところで戦ってる。私はそんなかっこいいことがしたい。私は孤児だ。兄弟はいる。でも本当の親はいない。それもわかってる。でも、だからこそ、自分のできることをしたい。私はこの持て余した力を使って人を助けていきたい。守っていきたい。大事だからこそ言えないことがまた増えちゃった。コンに言いに行こう。私は陰陽師になるって。


でも、どうやって陰陽師になるんだ?





陰陽師になると決意してからもう1か月も過ぎた。手掛かりは何もない。

そんなことを落ち込んでいたある日、家の近くに一人の男の人が立っていた。

なんとなく気になり、なんとなく話しかけた。

「こんにちは、どうしたんですか?」

「………こんにちは、立派な教会だね。」

男の人は私をむると目を真ん丸に開いて、固まってから笑顔になっていった。

それを見て、私は聞いてみようと思った。

「お兄さん、陰陽師って知ってますか?」

「…どこでそれを…?」

その言葉を聞いて当たった!と思った。たまに、よくこうなる。

何となくこうしよう。何となくあっち行こう。そう思った時の感はよく当たる。だから私は自分の感を信じてる。

「陰陽師になりたいの。教えて。」

「……君がなるにはまだ早すぎる。せめて高校生になるまで待ちなさい。それまで、思い出さないよう術をかけておこう。」

そう言ったお兄さんは私の額に手を当てようとしたその時、コンが出てきた。

「コン!」

「優様における無礼は許さない!」

「…まさか、その年で、式神もいるとは。」

お兄さんはびっくりしてる。でも、それに気を取られるわけにはいかない。私にはやることがあるのだから。

「コン、刀をしまって。」

「優様ですが!こやつは優様に呪術をかけようと!」

「コン!」

そう言ったら、コンは渋々とだけど、刀をしまってくれた。

達成感!!!!!

お兄さんはまだ混乱してるようだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ