始まりの物語
この世界には、妖と悪魔がいる。
どちらも同じ?いや違う。最初は同じといえど今は別物だ。
さて、異形がいるならそれに立ち向かうものもいる。それが、陰陽師と祓魔師だ。
同じようなことをしていても、その2つは仲が悪い。ただ、今も昔も冷戦状態なのだ。
だが、このような特殊な者たちがいることを一般人は知らない。祓魔師も陰陽師も一般人には情報規制をしてるのである。ただし、陰陽師は、その関係者しか、概要を知ることができない。たとえ祓魔師でも知れる情報は限られてくるのである。脱線したが、一般人には到底知ることができないことがたくさんある。
そんな世界に今日3つの子が生まれた。その子たちが生まれた時、異形の者たちは震えた。歓喜か、恐怖か、どちらでもないのか。その子たちの運命を託されたのは、その子たちを見つけたものだ。なぜ母親じゃないのか?それは、3つすべてが生まれた時、母親は黒き炎に包まれていたのだ。出産に立ち会っていた人は驚いた。その者は、3つの子を母から遠ざけ、炎が収まるのを待った。その者は知っているのだ。その黒き炎は灰すらも全て燃やすまで収まらないと。しかし、予想は覆った。炎が収まり燃やされていた所を見ると、黒焦げになっていたが人の形を保ったままの母親がいたのだ。
それを見た者は、1つの子を殺すのをやめ、3つの子全てを育てることにしたのだ。そして、4人は家族となった。
この家族が、この変わった2つの子が、この世界でどう生きているか少し、のぞき見をしてみようか。