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鏡の子

作者: 絢郷水沙

 あの子は鏡。

 他人を写す鏡。

 彼女といるとまるで、

 もう一人の自分がそこにいるような気持ちになる。


 自分が嫌いな人間は彼女を嫌い、

 自分が好きな人間は彼女を好む。


 私が笑えば彼女も笑い、

 私が泣けば彼女も泣く。


 私が苦しめば、彼女も心を痛め、

 私が誰かを憎めば、彼女も一緒になって憎んでくる。


 ――望んでもないのに。


 あの子は鏡。自分を写す鏡。


 私は聞いた。

『あなた自身の心はどこ?』


 鏡は酷く割れやすい。


 彼女の心はいとも容易く壊れてしまった。


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