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ハッピーエンド執行人  作者: いちごみるく
第二章 血にまみれた赤ずきん
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7.赤ずきんの世界へ

「猟師、どこ行った?」

読み終えて、カリナさんがそう言った。

「めちゃくちゃ、グロくない?正直言って子供に読ませる話じゃない気がする……。」

カナタさんもそう言う。

「私の知っている赤ずきんちゃんと全然違いますね……。」

おもわずそう呟く。それほどまでに違うのだ。

「元々、童話は大人から子供に生きるための教訓を教えるためのものだから……。この話だと『悪い奴に騙されるな、警戒しろ』ってところかな……。」

(なっ、なるほど……教訓を教えるためなら、ハッピーエンドにするのは分かりにくいということか……。)

そんな話し合い(?)が済むと私達一行はキノコの家を出て、森に向かう。勿論、赤ずきんの本と動物たちを連れてだ。紫のマーブルの猫は私のコートの下で丸くなっている。途中で沢山の妖精に会ったが、向こうはせかせかと森に向かう私達に無関心で、花の蜜をすすってる。

森を2,3分歩くと、淡く光っている木まで辿り着く。木はとても高くて、10メートルはあろうかと思われた。その間、2人は一言も言葉を発しなかったし、私に何も言わせない空気だったので、おとなしくしていた。

二人はポケットから巾着を取り出して、その中から金平糖を3粒取ると、無言で1つ渡してくる。二人がやることを真似して、金平糖を口に含み、木に触れる。

ほどなくして、三人の体は光に包まれた。

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